2018’09.10・Mon

最上川




出典 JR東日本 大人の休日倶楽部



山居倉庫は 明治26年(1893)に酒田米穀取引所の付属倉庫として船の積み降ろしに便利な最上川と新井田川とに挟まれた「さんきょしま」に建てられたのが始まりです。

俵の熱を放散し 同時に屋根からの伝導熱を防ぐ二重の屋根 夏の西日と強風を防ぐための欅並木など適温を保つ工夫がされています。現役で活躍しています。平成22年(2010)山形のあたらいいお米「つや姫」が本格デビューしました。






米俵1俵は4斗 重さは約60kg









出典 NHK 09/29日放映 ブラタモリ




北前船




出典 NHK 09/29日放映 ブラタモリ



本間家11代当主 本間 万紀子さん

酒田を代表する廻船問屋「鐙屋」は酒田三十六人衆の筆頭格として町年寄役を勤め、町政に重要な役割を果たしました。


浄福寺唐門
親鸞の没後から約200年 比叡山からの弾圧を受けた「蓮如」は越前の吉崎へ逃れた。弟子の「明順」が 文明7年(1475)に開いたとされる浄福寺 本間家三代当主「光丘」が寄進した唐門
所蔵される「御俗姓御文」 口語訳

「浄福寺」所蔵の「御文」ではありません。

パーシモンのウッドで名をはせた本間ゴルフの酒田工場 いまは中国のマーライオンホールディングスの傘下
大統領選勝利後のドナルド・トランプ次期大統領と非公式会談した安倍首相からトランプに本間ゴルフの特注クラブが贈られた


鳥海山は、山形県と秋田県に跨がる標高2,236mの活火山。鳥海火山の全体としては玄武岩ないし安山岩(SiO2 51〜62%)の溶岩からなる.
山体は山形県の飽海郡遊佐町・酒田市と秋田県の由利本荘市・にかほ市の4市町に跨がるが、山頂は飽海郡遊佐町に位置し、山形県の最高峰である。
江戸時代以前は、鳥海山や月山の東方にある葉山(白磐神社)が出羽三山の一つに数えられていた。
紀元前466年には大規模な山体崩壊を起こし、岩石や土砂が現在のにかほ市に堆積して象潟の原型を形成している。象潟付近の九十九島は紀元前466年の噴火で形成された流れ山で、形成当時は海中の小島であったが 1804年象潟地震により隆起し特徴的な地形となった。1801年の噴火では死者8名の記録があり、生じた溶岩ドームは東鳥海山の新山として現在も残っている。1974年3月から5月にかけては水蒸気爆発新山の東側火口および荒神ヶ岳の割れ目から噴煙を噴出した。
鳥海山から流れ出した新山溶岩流の末端崖には、湧水地が点在している。特に山麓の獅子ヶ原湿原は、標高500mながら、多様な高山性のコケ類が見られ、2001年に天然記念物に指定された(出典 Wikipedia)





秋田県由利郡象潟町の上郷地区では昔から鳥海山の冷たい雪どけ水をかけて米づくりをしており、長い間冷たい水に悩まされていました。
大正時代の終わりごろ、地域上流に発電所建設の話があり、その補償金を雪どけ水を温めることに使おうと地域のみんなで話し合い、日本で最初の温水路を作ることにしました。
以来、集落の人たちの賦役(ふえき)により、それぞれの集落から大勢の人々が出て、長岡・大森・水岡・小滝・象潟の五つの温水路を作りました。今のように機械(バックホウやブルドーザ)が無い時代に、全て人の力で、スコップ、クワ、もっこ等を使った大変な仕事でした。
昭和2年から始まった工事は、昭和35年まで、5路線、総延長6kmに及ぶ大事業となりました。
温水の効果やほ場整備事業等(栽培技術も進歩)により、以前は10アール当たり300kgだった収量は600kgも収穫できるようになりました(出典 美の国あきたネット)



ダイモンジソウ

元滝伏流水 一見、滝。じつは、湧水.
鳥海山麓の雪解け水は地中へ潜み やがて伏流水として再び地表に現れる。水温は7℃ 酸性 都会の水道水の年平均温度は16~17℃




シナノキ


オオウバユリ 開花時に葉が枯れる 葉が⇒歯が....⇒姥百合

白神山地と比べると いやに奇形なブナの樹

腐生植物 ギンリョウソウ は間違い ガイドの工藤様よりシャクジョウソウ(錫杖草)との指摘をいただきました。

獅子ヶ鼻湿原
鳥海国定公園・中島台の森には 広さ約26haの湿原があり 伏流水の湧水「出つぼ」が十数ヶ所ある。水温約7℃ Ph4.4~4.6

湧水の周りや川底には希少なコケが大量に生息し 流水の中で絡まりあいながら「鳥海マリモ」を形成している。




「鳥海マリモ」

「あがりこ女王」 艶やかに美形の14本もの幹が舞う 樹齢約150年
奇形ブナ ブナに代表されるように積雪地では比較的高い位置で枝を伐採する方法が採られたので、「あがりこ」と呼ばれる独特な樹形が見られる。炭焼きで 枝のみを伐採され続けた橅は伐口をコブ状にして そこから 新たに芽を出し続け奇形ブナになりました。



ガイドの工藤 純さん 豊富な写真とイラストで補足説明 ジオパーク認定時に伊豆大島の西谷可奈さんにお世話になりました よろしくとのことでした。 ガイドのご用命は 090-7666-3915 jun1741@mopera.net
秋田の写真家 工藤 純


トリカブト

炭焼窯跡 30箇所弱残っているそうです。奇形ブナは 炭焼き の仕業ということになります。
萌芽が活発な広葉樹を伐採した翌年には、根株からびっしりと休眠していた芽が萌芽し、生育を始める。これが成長して新たな森林を作るのを期待するのが萌芽更新です。ブナに代表されるように積雪地では比較的高い位置で伐採する方法が採られたので、「あがりこ」と呼ばれる独特な樹形が見られます。







にかほ市(秋田県) 「象潟」は いま にかほ市象潟町 にかほ(仁賀保)は お殿様の名前だそうです。

鳥海山 2236m 出典 にかほ市観光案内より
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九十九島 出典 にかほ市観光案内より





奥の細道 象潟
江山(こうざん)水陸(すいりく)の風光(ふうこう)数(かず)を尽(つく)して、今(いま)象潟(きさがた)に方寸(ほうすん)を責(せ)む。
酒田(さかた)の湊(みなと)より東北の方(かた)、山を超(こ)え礒(いそ)を伝(つた)ひ、いさごをふみて、その際(きわ)十里(じゅうり)、日影(ひかげ)ややかたぶくころ、汐風(しおかぜ)真砂(まさご)を吹上(ふきあげ)、雨朦朧(もうろう)として鳥海(ちょうかい)の山かくる。
闇中(あんちゅう)に莫作(もさく)して、「雨もまた奇(き)なり」とせば、雨後(うご)の晴色(せいしょく)またたのもしきと、蜑(あま)の苫屋(とまや)に膝(ひざ)をいれて雨の晴(は)るるを待(ま)つ。
.......この寺の方丈(ほうじょう)に座(ざ)して簾(すだれ)を捲(まけ)ば、風景(ふうけい)一眼(いちがん)の中(うち)に尽(つき)て、南に鳥海(ちょうかい)天をささえ、その陰(かげ)うつりて江(え)にあり。
西は有耶無耶の関(うやむやのせき)、路(みち)をかぎり、東に堤(つつみ)を築(きず)きて秋田(あきた)にかよふ道遥(はるか)に、海北にかまえて浪(なみ)打(う)ち入(い)るる所(ところ)を汐越(しおこし)といふ。
江(え)の縦横(じゅうおう)一里(いちり)ばかり、俤(おもかげ)松嶋(まつしま)にかよひてまた異(こと)なり。
松嶋は笑(わろ)ふがごとく、象潟はうらむがごとし。
寂(さび)しさに悲(かな)しみをくはえて、地勢(ちせい)魂(たましい)をなやますに似(に)たり。
象潟(きさかた)や 雨に西施(せいし)が ねぶの花
汐越(しおこし)や 鶴(つる)はぎぬれて 海涼(すず)し
祭礼(さいれい)
象潟(きさかた)や 料理(りょうり)何くふ 神祭(かみまつり) 曽良(そら)
蜑(あま)の家(や)や 戸板(といた)を敷(しき)て 夕涼(ゆうすずみ)
みのの国の商人(あきんど) 低耳(ていじ)
岩上(がんしょう)に 雎鳩(みさご)の巣(す)をみる
波(なみ)こえぬ 契(ちぎ)りありてや みさごの巣(す) 曽良

象潟や 雨に西施が ねぶの花


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中国四大美女 西施 王昭君 貂蝉 楊貴妃

出典 荒俣 宏 ?



今宵のお宿は日本海荘内砂丘の波打ち際に建つ近代和風の5つ星ホテル 游水亭 いさごや お世話になります













工藤さん 懇切な半日ガイド大変勉強になりました。ガイドが終ってからバスの発車まで大分時間がありましたが 最後まで お見送りいただき 心に沁みる旅でした。早速 日本酒「飛良泉」を注文いたしました。

(チョモ)
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