ヒマラヤ登山で高所順化に失敗したときの血中酸素飽和度と脈拍数 (備忘山行日記より) GLはグレーシャー氷河 BCはベースキャンプ HCは最終のハイキャンプ アタックキャンプ ガモウバックは加圧チャンバー 4/14日 朝の計測値は血中酸素濃度83 脈拍数89 夜HCでの計測値は73-92 4/15日登頂を終えてカーレのBCで夜計った値は血中酸素飽和度
71 脈拍数90 ひどい値でした。中程度強のいわゆる高山病です。チョモ66歳の若さで無謀ともいえる無理がききました。 出典 オムロン
4/14(月) 83-89 73-92 咳 食欲無し カーレBC(4,900m)8:00発→メラ ラ(5,415m)10:30→ハイキャンプ(5,850m)13:30着
深夜に降雪 雷 石川はBC残留 登頂断念 ガモウバックに2H入る。 体調不良のサーダーとシェルパ1名を残しクライミングシェルパ6名コック1名
キッチンボーイ2名 高所ポーター5名と計21名がHCに移動する 高所ポーターは荷上げ後BCへ下山
休憩(5,150m 5,350m 5,550m) メラ峠を左に降りHongku Khola右岸沿いに源流を進みHongku GL右岸
Panch ポカリを左に捲いてAmphu Laptse峠(5,845m)を越えAm phulaptse GLを降りImja TsoとAmphu Laptse Tso
の間を抜けて戻るとアイランドピークBC 背後にピーク41(6,649m) Hongku(6,119m) HCは狭いので設営地
確保のためアンパサンが早朝HCに先行 広大なスノープラトの緩い登りのクレバスをまたぎ3~4ヶ所の
ヒドンクレバスを渡る 左手岩峰基部5,850mがAC 岩稜裏側の岩棚 風除けになるためか雪が無い テント下はスポッと
切れた雪壁 トイレテント無し 移動に要注意 吹雪と雷鳴(4H間) 16:35強風 17:00夕食はルー
ムサービス この天気じゃ 明日は停滞か
4/15(火) Mera Peak(6,654m)登頂日 2:00起床 ―71-90
AC(5,850m)3:10発→4:17~4:25(6,035m)→5:40~5:50(6,230m)→7:40~7:50主峰肩→8:04頂上8:20→肩9:30発→
10:40HC 11:40→12:20メララ上部→14:20カーレ(4,900m)BC着
景気のよいバーナーの音 外人パーティのテントの動き 睡眠不足で頭が冴えない 雑煮下痢で準備遅れる
手が凍えアイゼン着装に手間取りアンパサン 山口氏の手助けを受ける 50m~100m先に
ヘッドライトの灯かり ソーナがヒドンクレバスに旗を立て登頂を誘導 かすかな 亀裂を探るために時折這うように進む
佐々木 内堀 山口アンザイレン 月明かりの中 昨夜降り積もった雪を踏みしめながらゼイゼー ハーハー内堀が
ブレーキ それでも先頭を進む 指先の感覚が無い 肩からは2ピッチ 60度の斜面を抜け出ると頂上 8:04分から9時
の間に全員が随時登頂疲労困憊頂上で座り込む シャッターが押せない 佐々木リーダーにカメラを預ける
右手北峰は中央峰より15m高い 深い急峻なクレバスが遮りトレッキングピークのレベルを超える。
NEPAL MOUNTAINEERING ASSOCIATIONも中央峰登頂で登頂とみなし登頂証明書を発行
右からマカルー 遠くかすかにカンチとジャヌー ローツェ エベレスト チョーオユー KHUMBU ROLWALINGの山々
左鼻にツララ ラクパに言われて気がつく 左手指先凍傷 ハイキャンプに降り 出された熱いミルクティの中に指先をつける
ふらふらしながら下山 スキーで滑走したい 800m登って標高1,750m降る この体調でよく登れたものだ 佐々木リーダー12:20分
帰着 2時間遅れで14:20BC到着 最終者帰着15:15
ヒマラヤ&アルプスの高峰 山口 武 目次ー1 ヒマラヤ (7) メラピーク登山 2003.04